公益社団法人日本ボート協会

Japan Rowing Association

コースタルローイングCOASTAL ROWING

2021年 コースタルローイング

コースタルローイングとは

コースタルローイングは2000年代に誕生した、オープンウォーターで漕ぐ新しいローイングスポーツです。

レース競技としては、2006年以降世界選手権がカンヌ(仏)、サン・レモ(伊)、モナコといったヨーロッパ有名観光地、そして2019年には香港と深圳(中国)で開催されるなど世界中で人気が高まっています。アウトドアレジャー向けのポータブルタイプは、持ち運びが容易で気軽に楽しめるため、新感覚のアクティビティとして幅広い世代に親しまれています。

主な特徴として、オリンピック競技のフラットウォーターと異なり、海岸やラフな湖や川などのオープンウォーターで行うローイングスポーツということが挙げられます。コース立地の多様性と設営のしやすさから、ヨーロッパを中心にモルディブやアフリカ、アメリカ南北の海岸など新たなローイング拠点が生まれ、競技人口も急激に増えています。また、艇の構造はコースタル特有。波が高いラフなコンディションでも安定的に漕げるように、幅の広い船体で、船尾には流入した水を即時放出できる機能を持っています。

2028年開催予定のロサンゼルスオリンピックで正式採用になることが期待されています。

レース形式

レース形式は、コースタルローイングとビーチスプリントローイングの2つがあります。どちらも基本的に海面で実施されるので、自然環境によって大きく試合展開を左右されます。

コースタルローイングでは、全長4~6キロメートルのレースで、海上に設置されたブイとターニングマークを回りながらフィニッシュラインまでの着順を競うもの。クルーの持久力、スキル、ナビゲーションそして長距離レースで変化するウォーター条件への適応性が求められます。

一方、ビーチスプリントローイングは、砂浜のスプリントと海上のローイングを組み合わせた直接対決のレーススタイル。砂浜からランニングして乗艇した後、沖250メートルに設置されたブイをスラロームしながら、ターニングマークを180度転回。ビーチに戻りフィニッシュラインまで全力疾走し、砂浜に直立した1本の旗を先に拾い上げた(またはボタンもしくは類似の器具を押した)クルーが勝者となる。この形式では短時間の枠内で複数回出漕するようなレース構成がされています。クルーの瞬発力、沿岸のナビゲーションスキル、そして疲労下でのパフォーマンスが必要となります。

種目
男子(M)
C1x、C2x、C4x+、C4+
女子(W)
C1x、C2x、C4x+、C4+
混合(Mix)
C2x、C4x+

出典:「World Rowing https://worldrowing.com/wp-content/uploads/2020/12/1615_Coastal_Rowing_14a_English.pdf

2021年におけるコースタル競技の国際大会参加クルーの決定方法について

1. 国際大会の参加クルーについて

1.1 以下に示す理由から2021年は競技力を評価するための素地が整っておらず、ボート協会が選手選考を公平に実施するのは不可能と判断し、ナショナルチームとしての選手選考を行うものではなく、下記2以降の方法によって決定されたクルーが国際大会に参加することを日本ボート協会が了承するものとする。

  • 潜在的な競技人口に対して国内競技会の数が極めて少なく、競技力の評価が困難。
  • コロナ禍の中、全国規模で選手の移動を伴う大会の開催が困難。
  • オリンピック準備の中、国際大会のエントリー締め切りまでに適当な競技会の開催が不可能。

1.2 2021年のWorld Rowing主催の国際大会に関し、Confirmation Dateにおいて対象大会が開催されないと確定された場合は日本からのクルー参加を行わないものとし、以下に示す決定のための作業や資格の付与等についても実施しないものとする。

1.3 クルーの決定手順は協会内での承認後すみやかに日本ボート協会のHPにて公表する。

2. 対象とする大会

2.1 本稿で対象とする2021年における国際大会は以下のWRCCとWRBSFのみとする。

  • WRCC(世界コースタル選手権:開催国ポルトガル、開催10月2?3日、Confirmation Date:6月28日2pm CET)
  • WRBSF(世界ビーチスプリントファイナル:開催国ポルトガル、開催9月25?26日、Confirmation Date:6月28日2pm CET)

2.2 ARCC(アジア コースタル選手権)、ARBSF(アジア ビーチスプリントファイナル)については日程未定のため、参加対象に含むか否かは今後当該大会のBulletinがWorld Rowingから発表された後にコースタル委員会内で検討するものとする。

3.クルーの決定方法:WRCCに関して

3.1 2021 WRCC Bulletinによるエントリー要項:

  • C1x, C2x, C4x+(それぞれ男女),CMix2x
  • 一国から同一種目にエントリー可能なクルー数の上限なし。
  • 複数エントリーの場合はNFがクルー番号を決定する。
  • エントリー締め切り日は9月2日(木)。

3.2 決定の手順

3.2.1 参加希望のクルーは、ボート協会のメールアドレス(coastal@jara.or.jp)宛に、参加希望種目、氏名、年齢、所属、全員の2000mエルゴスコアを添えて申し込みを行う。締め切りは2021年8月7日(土)昼12時までとする。エルゴスコアの証明として計測開始から終了までの動画と記録の表示されたモニター画面の写真を添えるものとする。本申し込みの時点では日本ボート協会登録の有無は問わないものとする。

3.2.2 コースタル委員会は提出されたエルゴスコアのクルー合計タイムの少ない順に順位を決定し、日本ボート協会ウェブサイト上にて公表する。

3.2.3 上項3.2.2の順位をクルー番号として各クルーのエントリーを了承する。

3.2.4 当該クルーがWRCC参加を辞退する場合は書面またはメールにてコースタル委員会へ連絡することとし、辞退するクルーより下位のクルーの番号は繰り上がるものとする。

4.クルーの決定方法:WRBSFに関して

4.1 2021 WRBSF Bulletinによるエントリー要項:

  • 男女C1X, CMix2x, CMix4x+
    (ジュニア種目はこれら3種目に加えて男女C2Xも有り)
  • 参加クルーは各カテゴリー1国1クルーまで。
  • エントリー締め切り日は9月2日(木)。

4.2 決定の手順

4.2.1 参加希望のクルーは日本ボート協会のメールアドレス( メール )宛に、参加希望種目(ダブルエントリーを希望の場合は第1希望の種目と第2希望の種目も明記する)、氏名、年齢、所属、全員の1000mエルゴスコアを添えて申し込みを行う。締め切りは2021年5月29日(土)昼12時までとする。

エルゴスコアの証明として計測開始から終了までの動画と記録の表示されたモニター画面の写真を添えるものとする。本申し込みの時点では日本ボート協会登録の有無は問わないものとする。

4.2.2 コースタル委員会は提出されたエルゴスコアのタイム(複数クルーの種目は合計タイム)の少ない順に順位を決定し、日本ボート協会ウェブサイト上にて公表する。

4.2.3 各種目上位4クルーは6月26、27日に今治にて開催される競技会(Beach Rowing Sprint Games 2021 Imabari:以下、今治大会とする)に参加することとする。

上位4クルーのうち今治大会に参加しないクルーが生じた場合は、4.2.2の順位を繰り上げて今治大会への参加を認めるものとする。(補足:ただしジュニア種目への参加希望クルーについては今治大会への参加を必須とせず、4.2.2に基づく最上位のクルーのエントリーを了承するものとする。また、4x+等の今治大会で開催されない種目についても4.2.2に基づく最上位のクルーのエントリーを了承するものとする。)

4.2.4 今治大会の終了後、主催者によって発表される確定順位に基づき、4.2.1に基づくWRBSFへの参加申し込みを行ったクルーのうち、各種目最上位クルーに対して、WRBSFへのエントリーを了承するものとする。ただし4.2.3に該当するクルーがいずれも準決勝に進出できなかった場合は、今治大会における当該種目の優勝者にエントリーの選択権を付与する。

4.2.5 上記4.2.4でエントリーを了承されたクルーがWRBSF参加を辞退する場合は、資格獲得から48時間以内にメールでコースタル委員会へ連絡することとし、今治大会における次順位のクルーにエントリー資格が移るものとする。繰り上げによってエントリー資格を得た者の辞退についても同様とする。辞退によってエントリー資格が繰り上げられた場合には、コースタル委員会から対象者に連絡するものとする。

4.2.6 今治大会が開催中止となる場合、もしくは競技の中断終了等により今治大会での最終順位が確定できない場合、別の競技会での選考は実施せず、4.2.2の順位の最上位のクルーに対してエントリーすることを了承するものとする。

4.2.7 上項4.2.1において参加希望者のいない種目がある場合、エントリー資格を得たクルーが希望する場合においては当該種目へのダブルエントリーも了承する。

5. エントリー作業

5.1 WRCC, WRBSFともにエントリーの作業はクルーが自身で行う。日本ボート協会は手続き上、自国協会の了承を要する箇所にのみ関与するものとする。

5.2 主催側によるエントリー完了の確認をもって、日本からの参加クルーとして了承する。

5.3 エントリー完了後にクルー側都合による辞退でエントリー種目に欠員が生じた場合、3.2.2もしくは4.2.2の下位クルーからエントリー対象クルーの繰り上げを行うものとする。

6. 2021年の国際大会参加クルーとして認定される期間

  • エントリー完了後から当該大会の最終日の競技終了時点まで。

7. その他、2021年の国際大会参加クルーとしての権利、義務、活動内容等

  • エントリー対象クルーは全員が日本ボート協会への選手登録、団体登録をエントリー手続き時点までに完了しておくものとする。
  • 大会参加に関わる費用(旅費交通費、宿泊費、艇およびオールのレンタル料、保険、食費等)の一切は全額派遣クルー自身の自費負担とする。
  • ユニフォームおよびオールに貼り付けるラベル(またはステッカー等)もクルー自身が負担での準備とする。
  • ボート協会は国際大会参加クルーを対象とした強化合宿を実施もしくは主催しない。
  • 派遣クルーの認定期間中における練習は原則自費負担にて実施されるものとする。
  • 補漕は各クルーで設定するものとし、日本ボート協会は派遣クルーの補漕を設定もしくは選定しない。
  • 派遣クルーは日本ボート協会の求めに応じてメディア対応や広報活動へ協力するものとする。
  • 2021年の国際大会参加クルーは2022年以降の国際大会参加、もしくはナショナルチームとしての資格を自動的に提供されないものとする。

以上

(参考)WRBSFにおけるクルー決定までのフローチャート

コースタル艇貸し出しについて
ビーチスプリント競技用ブイ貸し出しについて

2021.04.19
コースタルローイング委員会

コースタルローイング 動画

◎Coaching costal rowing

World Rowing のGuin Batten氏によるYoutubeチャンネル 動画15本掲載

https://www.youtube.com/playlist?list=PLM9XiTi2XX0ZJAVy8vCCS5eon-oYUbeKK