公益社団法人日本ボート協会

Japan Rowing Association

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国際ボート連盟、通称をFISAからWorld Rowingへ変更

2020年12月18日
国際委員会・2020特別委員会
国際ボート連盟、通称をFISAからWorld Rowingへ変更

国際ボート連盟は、1892年より使用してきた通称、FISAをWorld Rowingへと変更しました。

2020年10月18日のFISA臨時総会(ウェブ会議)において、国際ボート連盟の通称・商標(ブランド)名をFISAからWorld Rowingに変更する改定案が承認されました。世界中のボート愛好家が長年慣れ親しんできたFISAの通称は、一般的なコミュニケーションの上では今後は使用されなくなります。臨時総会の議案書に基づいて、この国際ボート連盟の通称の変更の経緯、理由およびその影響を以下に紹介します。

1892年、国際ボート連盟は世界で最初の国際スポーツ団体として設立され、1896年の第1回近代オリンピックからずっとオリンピック競技であり続けています。1995年にスポーツ団体としてはじめてブランド名にWorldを冠し、1999年からworldrowing.comのウェブサイトを立ち上げ、2011年からはWorld Rowingのブランド名に加えて、より現代的な新しいロゴ“enso”を使用しています。今や多くの国際スポーツ団体がその名称を頭文字による略称からWorld…に変更しており、国際ボート連盟もその通称・商標(ブランド)名をFISAからWorld Rowingに変更することになりました。FISAは国際ボート連盟のフランス語の正式名称の略称として、“5本の色違いオール”のロゴは私たちの財産と歴史として残りますが、今後はすべての文書・様式で下記のとおり新しいロゴ、“World Rowing + enso”を使用することになりました。

※ ライトブルーで書かれた“enso”は日本人の書道家・寺本小鳳氏が「清い水/クリーン・ウォーター」をイメージしてWorld Rowingの為に筆で書かれたものです。

World Rowingに変えることの目的は、単一の強力で将来性のあるブランド名World Rowingを使用することで、国際ボート連盟のすべての運用、通信、管理、統治を統合することにあります。これによって、国際ボート連盟は新しい分野を歓迎し、多様なコミュニティーを私たちのスポーツに引き付けることができます。これまでFISAの名のもとに培われた強力な伝統、評価、歴史に基づいて、激変する世界の中で常に注目と認識を求めて戦い続けることができる、さらに魅力的なブランドがWorld Rowingなのです。

今後、具体的にどのような変化が起こるかですが、

  1. 国際ボート連盟が発するすべてのアナウンスやコミュニケーションで、FISAに替わってWorld Rowingが使用されます。
  2. 臨時総会で承認されたルール改訂を盛り込んだ新しいルールブックのファイルには、“World Rowing Rule Book”のタイトルが印刷されます(時間がかかりそうです)。
  3. worldrowing.comのウェブサイトは2020年12月までに完全に再構築され、worldrowingとして検索すればヒットします。
  4. 国際ボート連盟の機関名、イベント名はすべてWorld Rowingを冠します。(例)World Rowing Congress, World Rowing Championships
  5. 国際ボート連盟の役員、審判、スタッフが着るジャケットやシャツは、“World Rowing + enso”のエンブレムやプリントを付けたものに新調されます(これも時間がかかりそうです)。
以上の国際ボート連盟の方針を尊重して、今後、日本ボート協会のあらゆるコミュニケーション、メッセージおよび広報文書において、FISAに替わってWorld Rowingを使用することが、先日、広報委員会より発表されました。