公益社団法人日本ボート協会

Japan Rowing Association

インフォメーションINFORMATION

FilippiSpirit Award(フィリピ・スピリット・アワード)について

2017年09月19日
アスリート委員会

FISA(国際ボート連盟)より、大学生アスリートに贈られる「FilippiSpirit Award(フィリピ・スピリット・アワード)」の候補者推薦の案内がありました。要点は以下の通りです。(詳細は以下リンクをご参照ください。)

FilippiSpirit Award(フィリピ・スピリット・アワード)
アワード名:
FilippiSpirit Award
候補者資格:
  • 2017年時点で全日制の大学生であること
  • 大学のクラブに所属し、定期的にボートを漕ぐ活動をしていること
  • 普段の生活、勉学およびスポーツを通して、ローイングの真の価値を実践・伝える活動をしていること
  • ビジネス、教育、スポーツ、チャリティー、等において、ローイングの真の価値を活かした、他人の成功・達成をもたらすような活躍をしていること
  • ローイングの真の価値とは;献身、決断力、忍耐、平等、フォーカス、一体感、ライフバランス、自然への敬意、自制心、チームワーク
推薦方法要旨:
  • 所属クラブの部員2名よりの推薦
  • 所属クラブおよび所属大学のサポート・承認を得ていること
  • 推薦は1クラブにつき1名まで
候補者推薦期限:
2017年11月1日までに大学のクラブよりWebにより推薦(以下リンクよりアクセス)
商品:
受賞者の所属するクラブにフィリピ製のオーダーメイドのエイト艇を贈呈
FilippiSpirit Award URL
http://www.worldrowing.com/news/time-nominate-for-the-2017-filippi-spirit-award

担当:

公益社団法人 日本ボート協会

アスリート委員会

Mail メール

TEL03-3481-2326

FAX03-3481-2327

(参考)2016年受賞者ページ和訳

英語原文URL:

http://www.worldrowing.com/news/olympic-rower-wins-prestigious-filippi-spirit-award

オリンピアン、名誉あるフィリピ・スピリット賞を獲得する

ノルウェーのオリンピアン漕手、ニルス・ヤコブ・ホフは、ベルゲンの大学の医学部生であり、2016年のフィリピ・スピリット賞を獲得しました。この賞は、ボートにおける真の価値を体現する大学生漕手に贈られます。ホフは、4年間の歴史を持つこの賞の中でも、多くのレベルの高いノミネートを圧倒し、この賞を勝ち取りました。

 

ホフは、14歳からボートを始め、14年後に男子ダブルススカルの世界チャンピオンとなりました。彼は2013年の世界選手権でゴール後にバイキングのポーズを取ったことで有名です。しかし、ホフのストーリーは、世界レベルでの実績よりも深いものがあります。

ホフは、幼少の頃、スポーツには関わっておらず、音楽の演奏に多くの時間を割いていました。10代の頃、太っていたことからいじめに遭い、減量に最適だと聞いたボートを始めたのです。スポーツに対する親しみは、じきに明らかとなり、ホフはノルウェーのジュニアナショナルチームの一員となったのです。

それからホフは代表選手と医学の学習を両立し始めました。彼は、ノルウェーのベルゲンの大学は、ボート部がないことを知り、落胆しました。ホフはと仲間の生徒は、医学部のボート部、ベルゲンを創設し、仲間の生徒とボートの価値を共有することを目標としました。このボート部は、今では60名以上の部員となり、その内過半数以上は女性です。ホフは、体重に問題を抱える子供たちの模範となり、また彼のチームメートは、「彼はまわりにいる全ての人にとって刺激を与えてくれる存在です」と言います。

大学での勉学を継続するうちに、ホフは2012年のロンドン、2016年のリオと、2度のオリンピック選手となりました。

「今年は特に、フィリピ・スピリット賞の受賞者の選定が難しかった」とFISAのロランド会長は述べています。「ノミネート者の基準と質が受賞者の決定を決めました。ニスルは、特別なものを持っていました。彼のストーリーは、水上でも陸の上でも比類のないものであり、刺激を与えてくれるものでした。」

フィリピ・スピリット賞は、ボートの真の価値を体現している世界中の大学生漕手が対象です。それは、普段の生活、アカデミックな場所、競技生活が含まれます。また、これらの価値を通して、人々の生活に並外れた成功を実現、または可能なものとすることです。例えば教育、ビジネス、スポーツ、慈善活動などが挙げられます。ボートの真の価値とは、チームワーク、公正、自然、誰でも参加できること、そして持続力です。

受賞した大学のボート部には、特注で最高級品質であるフィリピのエイトのシェル艇が贈られます。このボートによって、受賞者はクラブへの貢献、またクラブが将来のより多くの若い漕手を獲得していくことにつながります。

今年で4回目となる賞であり、フィリピによる協賛を受けた初めての賞です。過去の受賞者は、2013年のジェイムズ・クック(英国)、2014年のフランツ・グレイブンホースト(英国)、2015年のクリステン・バン・フォッセン(米国)です。

フィリピ・リド社(フィリピ・ボートとしても知られる)は、イタリアのドノラティコに拠点を置く競技用ボートの製造会社です。1980年より、フィリピはオリンピッククラスのボートを製造しています。彼らは、デザイン、高品質材料、最新技術を、仕事を支える情熱と真の価値とを組み合わせていることで有名です。