公益社団法人日本ボート協会

Japan Rowing Association

インフォメーションINFORMATION

NTC競技別強化拠点 戸田ナショナルトレーニングセンター(T-NTC)便り

2012年05月24日
戸田ナショナルトレーニングセンター
戸田ナショナルトレーニングセンター(T-NTC)便り No.16
1.日時
2012年5月16日(水)~18日(金) 18:00~20:00
2.場所
戸田ナショナルトレーニングセンター トレーニングルーム
3.事業
指導者・選手育成事業  (トレーニング講習会)
4.対象
指導者・選手 15団体(45名)
5.内容
スィープ種目のためのファンクショナル・トレーニング
6.講師
戸田ナショナルトレーニングセンター  トレーニング専門職  長内暢春

全日本軽量級選手権(18~20日)の開催週にもかかわらず、45名の受講者を迎えての講習会となった。

スィープ種目(一人が1本のオールを漕ぐ種目;ストロークサイド〈右側〉とバウサイド〈左側〉に分担)は回旋をともなう運動様式です。 機能解剖学的には、一人で2本のオールを漕ぐスカル種目とは異なる競技種目です。 それにともなって、陸上でのコンディショニング・トレーニングも回旋系の種目が必要になってきます。 今回はローイング動作の局面を意識しながらファンクショナル・トレーニングの実技講習を実施しました。

スィープ種目のローイング動作をみんなで確認しました。

水平面における上肢の内旋/外旋、内転/外転をともなった関節運動を解説。

矢状面における右腕の動きを学習

50回くらい動き続けながらどんどん足幅を広げ、重心を低くしていく。

前額面における骨盤の左右移動を学習

開始姿勢から腕と脚を大きく外転させます。

骨盤が水平になるまで、くの字にならないように体幹をくるっと回す

肘屈曲位の2点支持からプローン(背面上位)へのトランク・ローテーション。 自体重における重力vs抗重力、ボディコントロール、固有受容器からのフィードバック、 筋をコーディネートして運動連鎖(キネティックチェーン)を引き起こす。

ファンクショナル・トレーニングの原則の一つ。3D運動(3dimension movement pattern)。 矢状面、前額面、水平面で上肢、骨盤、股関節、下肢が回旋運動や屈曲/伸展運動や内転/外転運動をおこなう。

艇上で正しい姿勢で座るために、耳垂~肩峰~大転子のラインをバランスボール上で学習後、 回旋運動のエクササイズ。視線はコックス。

支持基底面の変化。バランスディスクに乗ることで難易度を高め、水面上の不安定さに近づける。