公益社団法人日本ボート協会

Japan Rowing Association

インフォメーションINFORMATION

ナショナルチームトライアル

2002年011月
ナショナルコーチ 大林邦彦

2002年のシーズンへ向けたナショナルチームのスタートとして、11月16日(戸田・9km)11月17日(瀬田・8.4km)の2日間に わたってトライアルレースが行われた。昨年までは、第一回目の選考合宿から戸田で行われていたが、 選手・クラブへの経済的・日程的な負担を軽減することにより、より多くの選手がナショナルチームへ参加するチャンスを得ることを目的として、 東西二ヶ所でのスタートとなった。

戸田

9:00スタートのレースを皮切りに、10:15、11:30スタートの3レースが、学生連盟のご協力により順調に運営された。 第一レースは微風の好コンディションのなか、昨年のベストタイム(36分02秒・無風)を6選手が上回るハイレベルなレースとなった。 第二、第三レースは風が強くなった為、平凡なタイムに終わったが、風の影響で40秒前後遅いタイムになっていると推測されるので、 上位の選手は昨年と比較しても好記録といえる。戸田コースは3kmの周回コースの為、1レースで35クルーの参加が限界である。 したがって次回(12月22日)のトライアルでも35クルーを越えるエントリーがあった場合、 今回の第一、第二レースの選手を一部入れ替えて行う予定である。

瀬田

こちらは瀬田漕艇倶楽部の御協力により、「ヘッド・オブ・ザ・瀬田」との併催として行われた。 今年で10回目となる瀬田のヘッドレースは、実に見事なレース運営で、1日目にシングルスカルや舵手付きフォアで参加した選手が、 翌日は即席クルーのクウォドルプルやエイトでレースを楽しんでいた。さまざまな目的を持ってボートを楽しんでいる 選手が参加するこのレースに、日本のトップクルーを選考するレースが併催されたことは、今後の我が国ボート界の発展にとって 実に意義のあることである。トライアル時のコンディションは、風は強かったものの水面は比較的穏やかで、 スタート順によるコンディションの差は少なく、概ね公平なレースであった。

ナショナルチームへ初挑戦のクラブ・選手も多く見受けられおおいに盛り上がったが、 才能豊かな選手が多い瀬田を本拠地とする大学生の参加が少なかったのが残念であった。 次回(12月15日)の参加を期待したい。