2024(令和6)年度の始動から2年目、皆様の温かいご支援のもと「クリーンウォータープロジェクト」は、競技環境の保全に向けた主体的なアクションを加速させて参りました。「ローイング競技に関わる全員が地球環境を共に考え、対話と実践を重ねていく」。この理念に基づき、2025(令和7)年度の主な取り組みをご報告いたします(日本ローイング協会(JARA) 安全委員会)。


2024(令和6)年度に実施したシンポジウムの様子や応募作品を紹介し、入賞作品の副賞である「海洋ごみ由来再生繊維を原料としたフーディー」を展示しました。
また、ご協賛各社様へのご紹介に加え、観戦にご来場くださった日本オリンピック委員会(JOC)常務理事でオリンピアンの小谷実可子さんにも、活動内容を直接お伝えする機会となりました。
2025(令和7)年9月7日/戸田ボートコース観覧席~戸田公園駅西口特設ゴール
主催:日本ローイング協会 後援:戸田市


「みんなでキレイな戸田ボートコースに!」をテーマに、全日本大学ローイング選手権(intercollege、通称インカレ)最終レースの表彰式終了後、戸田ボートコース観覧席から観客の皆様に駅までの道中で、ごみ拾いをお願いしました。
・清掃キット(ごみ袋・割りばしトング) 配布数: 200個 回収数:70個
ご協力いただいた皆様には、戸田市様よりご提供いただいた「海洋ごみ由来プラスチックを原料としたボールペン」をお渡ししました。
ファンの皆様や、大会を終えて帰路につく学生の皆さんにも多数ご参加いただき、2024(令和6)年優秀賞の山口大ボート部・安本葉奈さんも参加してくださいました。
大会を愛する気持ちと同じように、会場とその周辺にも少しの愛情を注いでいただくことで、環境をより良くしていきたいと考えています。
来年度も多くの皆様のご参加をお待ちしております。
2025(令和7)年11月9日/海の森水上競技場


▶ミニトークショー
「TOKYO 2020開催記念レガッタ2025」の観覧席にてミニトークショーを開催しました。
今回は、水辺のスポーツ仲間として新たに加わってくださった次の皆様をアンバサダーとしてお迎えしました。
・村上めぐみさん(オリンピアン/ TOKYO 2020女子ビーチバレー代表、JOC 理事)
・庄司憲右さん(ジャパンビーチバレーボールツアー 2025第9戦 松山大会優勝/ハウスコム)
・Martin Kauferさん(同大会優勝)
ビーチバレーの現場では、海面上昇により砂浜が狭まり、設営できるコート数が減っているという切実な課題があること、また大会前後に清掃活動を呼びかけ実施していること、海外と日本のビーチ環境の違いなど、貴重な視点を共有いただき、学びの多い時間となりました。
▶環境配慮型製品を通じた取り組み
本大会の入賞者賞品として、海洋生分解性バイオマスプラスチック100%のタンブラー「KAELOOP(カエループ)」を採用しました。
また、アンバサダーの皆様にご着用いただいたTシャツは、海洋プラスチックごみ由来の繊維を使用した製品です。
現在は販売準備段階ですが、今後は販売価格に少額の寄付を含めることで、製品を手に取ることが環境活動への参加につながる仕組みづくりを目指しています。販売開始の際には、ぜひご検討いただければ幸いです。
2025(令和7)年11月9日/海の森水上競技場


「TOKYO 2020開催記念レガッタ2025」では、江東区長・大久保朋果様にもご来場いただき、アンバサダーの皆様とともに、水辺への思いを記した似顔絵入りトレーディングカードを手に記念撮影を行いました。
競技現場と水域自治体、それぞれの立場から水辺の環境保全に関するメッセージを共有する貴重な機会となりました。
アンバサダーは現在15人。今後も環境への取り組みを伝える役割を担いながら、ローイング競技に親しみ、つながり、支え合う仲間づくりの架け橋となっていただきます。
さまざまなイベントにお越しいただき、ぜひお気に入りのトレーディングカードを手にしてください。
2026(令和8)年1月18日/ボートレース戸田1階イベントホール

同大会に併催された「ローイング初心者向けエルゴメーター体験会Presented by ENEOS」の会場横にてパネル展示を行いました。
体験会に参加した子どもたちにも興味を持ってもらい、日常の中にある環境への取り組みに気づくきっかけとなることを目的として実施し、ローイング体験と環境学習を同時に行える良い機会となりました。
ここでは、2024(令和6)年度の環境取り組み応募作品冊子も配布しました。
NTT東日本漕艇部様より、環境への取り組みの事例報告をいただきましたのでご紹介いたします。 新潟県下の高校部員へのローイング教室の実施と共に、教室終了後に、練習拠点として利用されている県立津川漕艇場周辺にて清掃活動を実施していただき、その感想をお寄せいただきました。
▶NTT東日本漕艇部様の活動事例
2025(令和7)年10月18日/新潟県立津川漕艇場


【感想】普段から美化に努めている水域であっても、目に見えないところには、多くのプラスチックごみが残っていました。
これらは自然分解されず長期間残留することで、水質汚濁や生態系への深刻な影響につながります。今回の活動を通じて、その危険性を改めて認識し、今後も高い意識を持って取り組んでいきたいと感じました。
皆様の小さな一歩が、未来の水辺スポーツの環境を守る大きな力となります。
クリーンウォータープロジェクトは、次年度もより良い水辺の環境について皆様とともに考え、活動を育みながら進めて参ります。