2017年ワールドカップ第三戦(2017 World Cup Ⅲ)


2017(平成29)年7月7日(金)~9日(日)にスイス・ルツェルンで行われた「2017年ワールドカップ第三戦(2017 World Cup Ⅲ)」のレース結果をお知らせ致します。

2017年ワールドカップ第三戦(2017 World Cup Ⅲ)


レース結果および選手コメント

◆軽量級男子シングルスカル(LM1x)
2017年ワールドカップ第三戦(2017 World Cup Ⅲ)

JPN FinalC 2位(総合14位) 7分12秒43
大元英照(アイリスオーヤマ、宮城県出身)

【大元】ワールドカップの前日に急遽、シングルスカルで出場が決まり、少し戸惑いもありましたが、 予選から順位決定戦まで攻めのレースをすることができ、次に繋がったと思います。



◆軽量級男子ダブルスカル(LM2×)
2017年ワールドカップ第三戦(2017 World Cup Ⅲ)

JPN1 FinalB 3位(総合9位) 6分37秒64
佐藤翔(新日鐵住金、岩手県出身)・池田裕紀(トヨタ紡織、静岡県出身)

【整調:佐藤】 今回のレースでは後半1000mのタイム落ちが少なくなったことにB1、B2トレーニングでの効果を感じました。今後も続けて頑張って行きます。

【バウ:池田】 今回のワールドカップ第3戦はBファイナル3位の総合9位/17艇中でした。 Bファイナルでは1600m付近までトップでしたが、そこからGBR(英国)とRUS(ロシア)の猛アタックをかわせず、3着でのゴールでした。 内容としては、セミファイナルでの反省(セミファイナルでは第1クォーターは最下位だった)を生かし、 スタートで乗せたトップスピードの加速感をコンスタントでも継続させ、攻めの姿勢で臨み、 いいスタートとコンスタントにつなげられましたが、前半で攻めた分が響き、 ラストのアタックでは、前述の通り後続のアタックから逃げ切れませんでした。 しかし予選、敗復 、準決勝とレースする度に修正、改善を繰り返しこのレースは現状の力、 テクニックを100%出しきれました。 また、第2戦と3戦のレースを振りかえって見てもクォーター毎のタイム落ちもかなり減ってきており、 一昨年から始めたフランス式トレーニングによるフィジカルの向上を感じ、 少しずつですが着実に世界のトップレベルに近付いていることを実感できた遠征となりました。



◆軽量級男子クオドルプル(LM4x)
2017年ワールドカップ第三戦(2017 World Cup Ⅲ)

JPN1 FinalB 3位(総合9位) 6分03秒62
西村光生(アイリスオーヤマ、愛媛県出身)・越智寛太(今治造船、愛媛県出身)・青松載剛(東レ滋賀、京都府出身)・三浦友之(NTT東日本、佐賀県出身)

【整調:青松】予選では課題が残りタイムも良くなかったが、課題をしぼり共有することで敗復では改善でき、 Bファイナルではしっかりと勝負することができました。TT(タイムトライアル)は多くしてきたが、 レースは初めてなので戸惑いもあったが、ポジティブな捉え方がクルー内でも共有でき良かった。 レベルの高いレースができたことで今後の課題も見え、トレーニングからより高い意識、レベルを目指す。

【3番:西村】世界選手権メダル獲得目指して頑張ります!

【2番:三浦】 Aファイナル進出を逃した事は悔しく、力や技術は海外勢と大きな差がある事を改めて感じました。 それでもチームワークやコンビネーションで第3クォーターまでは接戦のレースができる事も分かりました。 より個人の力を磨き、艇速を伸ばせるようにまた挑戦します。

【バウ:越智】今回ワールドカップに参戦して、世界トップ選手とのテクニック、フィジカル共に大きな差があると痛感させられました。 レースを通して成長できましたが、勝負というより勉強をさせてもらったという要素が大きい大会でした。 今回感じたことを忘れないようにしたいです。



◆男子シングルスカル(M1x)
2017年ワールドカップ第三戦(2017 World Cup Ⅲ)

JPN2 FinalC 6位(総合18位) 7分18秒74
荒川龍太(NTT東日本、神奈川県出身)

【荒川】今回の遠征で、オープン選手として戦うために足りない点や、やるべきことが非常に明確になりました。 また、トップレベルにはまだまだですが、ワールドカップ第2戦、3戦をとおして着実にレベルアップしていることを実感できました。



2017年ワールドカップ第三戦(2017 World Cup Ⅲ)

JPN1 FinalE 6位(総合29位) 7分28秒45
栗原誠和(明治安田生命、群馬県出身)

【栗原】この度はワールドカップ第2戦、3戦と参戦させていただきました。 私は世界レベルで戦う人間になりたいと思い、日々トレーニングをしてきました。 今回のワールドカップ参戦はとても嬉しく、結果は伴いませんでしたが、 世界レベルにまだまだ至らないことを知り、また謙虚にトレーニングをしていきたいと思っています。 ありがとうございました。



◆軽量級女子クオドルプル(LM4x)
2017年ワールドカップ第三戦(2017 World Cup Ⅲ)
左から土屋、福本、川本、山領
JPN FinalA 3位(総合3位) 6分40秒94

山領夏実(DENSO、福岡県出身)・川本藍(トヨタ自動車、埼玉県出身)・土屋愛(明治安田生命、新潟県出身)・福本温子(トヨタ自動車、佐賀県出身)

【整調:山領】今大会は、技術的な課題点が多く発見できた、今後に繋がるレースとなりました。この先続く世界戦に向けて、高レートにおける高いローイング技術を表現するために、技術向上要素の強いB1、B2トレーニングをより質の高いものにしていこうと思います。

【2番:川本】今回、LW4×で初めての2000mレースになりました。TTでは、練習でのパフォーマンスが出せずにいましたが決勝ではTTでの反省をいかして良い漕ぎができました。次に向け、何段階も4人でステップアップしていきたいと思います。

【3番:福本】今回のレースで、世界トップとの差を痛感。初日のTTでは練習の成果を十分に発揮できなかったものの、決勝ではテクニカルやコンビネーションを修正し今の力は出し切れたと思います。これから世界との差を詰めるようにより質の高いトレーニングをしていきます。

【バウ:土屋】クォドでの初レースでしたが、レースでなければ気付かない、クルー作りの難しさ、個人の課題など、新たなことに気付く良い機会となりました。また、海外の選手とさまざまな意見を交換することで、競技力、モチベーション向上に繋げることができました。ここを起点にさらに高みを目指し、練習を継続します。



◆女子シングルスカル(W1x)
2017年ワールドカップ第三戦(2017 World Cup Ⅲ)

棄権 榊原春奈(トヨタ自動車、愛知県出身)

【榊原】今遠征はオープンカテゴリー強化を本格化させようという日本ボートが一歩前に進もうと、 チャレンジしたものだったと思います。それだけに第3戦を棄権したのは残念でした。 いずれクルーボートやスイープ種目を派遣できるようなところまで発展できるよう頑張ります。



ギザビエNSD コメント

体調不良や怪我のため厳しいスタートとなりましたが、男子は軽量級ダブルスカルでは、良いレースができた上、 この大会で世界の強豪と戦えることを示してくれました。 軽量級クオドルプルは、決勝には進めませんでしたが、レースを重ねるごとに良い経験ができました。 厳しいトレーニングを継続し、個々人がより高いレベルに挑戦してくれるものと期待しています。 オープンのシングルスカルで荒川選手は、とても良いレースができ、36艇中、Cファイナルに進みました。 シングルスカルの経験がほとんどない中で、この若さでの結果としては素晴らしいものです。 将来的な可能性を感じつつ、多くの課題にとりくんでほしいと考えます。 女子は軽量級クオドルプルで今回初めてレースに出場し、ルツェルンは選手にとってスタートの地となりました。 トレーニングを継続し、少なくとも6′35にチャレンジすべく、ここでの初めての経験がきっかけとなることを期待しています。

私は選手の可能性を強く信じています。B1、B2のトレーニングを継続すれば、 将来的にはより強いチームとなるはずです。世界選手権に向けて良い状態で準備していきたいと思います。

応援いただき、ありがとうございます。

レースの公式結果は国際ボート連盟サイトをご覧ください。
http://www.worldrowing.com/events/2017-world-rowing-cup-iii/schedule-results

レース動画は以下サイトを参照。
http://www.worldrowing.com/events/2017-world-rowing-cup-iii/photos-videos