公益社団法人日本ボート協会

Japan Rowing Association

インフォメーションINFORMATION

ロンドンオリンピック・アジア大陸予選 男子軽量級ダブルスカル代表選考について

2012年9月
公益社団法人日本ボート協会
会長 大久保尚武
ロンドンオリンピック・アジア大陸予選 男子軽量級ダブルスカル代表選考について

標記の代表選考に関し、客観的合理性を欠くと判断される事態を生じさせたことは、 まことに遺憾であり、選手はもちろん多くのボート関係者の皆さまに多大のご迷惑ご心配をお掛けしたことを、 心からお詫び申しあげます

本協会としての見解、並びに今後の基本的考えを下記の通り申し上げます。

  1. 本協会は、昨年の世界選手権でロンドン五輪への出場権を獲得できないという異常事態を受け、 ドイツ人ヘッドコーチ解任に踏み切りました。
    五輪出場権を獲得する最後の機会となるアジア大陸予選が本年4月に迫っていたことから、 急遽ヘッドコーチ及び強化委員会メンバーを再構築し、出場権を獲得すべく活動を開始しました。
  2. アジア大陸予選会への派遣選手決定に向けて、まず最終選考要領を公表し、 昨年11月に6名の最終候補者による選考会を実施しました。
    その結果に基づき、派遣する日本代表クルーを内定しました。
  3. しかしこの選考プロセスに重大な瑕疵があったとして、代表選考の対象となっていた選手から、 スポーツ仲裁機構に申し立てがありました。
  4. 最終的な仲裁判断として「本予選会における男子軽量級ダブルスカル日本代表クルーの内定は、 イレギュラーな事態に対処すべき選考方法および選考過程の点で著しく合理性を欠くものであったといわざるをえない。」との見解が示され、 内定取り消しを申し渡されました。
  5. 本協会はこの仲裁判断を真摯に受け止め、ただちに選考会をやり直すことを決め、 仲裁裁定の趣旨に則った公平かつ合理的な方法で、選考を行いました。
    その結果、新たに代表クルーが選ばれ、アジア大陸予選会へ派遣され、 オリンピックへの参加も決まりました。
  6. 本協会としては、このような事態を生じ、 当該選手をはじめ多くの人にさまざまな不都合を招く結果になったこと、 またボート関係者の間にあってはならない溝を生じさせたことを、心からお詫びいたします。
  7. ロンドンオリンピックも終わりました。
    われわれはこれから心も新たに、日本ボートの強化に取り組まなければなりません。 日本のボートを真に世界と戦えるものとするにはどうすべきなのか、 強化委員会のありかた・選手の育成方法・選考の仕方・コーチング体制等々、 いま必死で改革のための努力を続けています。
    そのためには、全国のボート関係者の皆さんの知恵と経験をぜひともお借りしなければなりません。 一致団結して取り組むしかないのです。心よりご支援ご協力をお願い致します。